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2015/7/24-30 Bag Exibition 2016.7.24 sun〜7.30 sat OPEN 15:00〜 綜合芸術茶房 喫茶茶会記ギャラリー 新宿区大京町2-4 1F 丸の内線「四谷三丁目」駅 徒歩5分 問い合わせ090-2941-8606(カワシマ) kawth475nk@gmail.com




ベネズエラ音楽 2016/7/10(アルピスタ・川嶋菜穂子筆)

於 コニカミノルタギャラリー


ベネズエラの南、
ブラジルを挟んで位置する
ボリビアの民族祭りをテーマにした
知人の写真展に行ってきました。

風土や文化から生まれた衣装に興味を持ち、
1年かけて南米を旅行。

こころおもむくままに
シャッターをきった写真の数々。

チャランゴを節くれ立った手で
調弦する農夫。
長く下にのびたサンポーニャを集団で演奏する人々。

鋭く切り取られたその表情。
鮮烈なうつくしさ。
躍動感あふれるその姿が
モノクロであるがゆえに、
こころおきなく現されている。

もともとデザイナーでもある知人は
土地の素材を用いた作品を作ってもいます。

知人は、ファッションデザイナーから写真へ。
私は、バッグデザイナーから音楽へ。

共通するのは、
南米に息づく伝統的工芸を
あたらしい形で広めて行きたいという想い。

おたがいの作品を
ともに展示する機会をつくりたい。
そう思っています。



ベネズエラ音楽 2016/5/24(アルピスタ・川嶋菜穂子筆)


目黒川沿いのリストランテで
会食に参加してきました。
トリノで修行したシェフは、
ベネズエラ生まれ。

以前、ランチに伺った時より、
格段に骨太になられた印象を受けました。

生み出される料理は
塩分に敏感な舌を満足させる…繊細な味。
日々、時に追われて食しているものが
とてつもなく粗野だった…と気づかされます。


イタリア料理の店が
其処此処にひしめく東京。
無いものを生み出すのは、
楽しければ簡単。
けれど、ビジネスとして
継続させることは時に困難。
では、どうするか。

思考の枠を定めて
そこから物語を展開。
コストを熟慮しながら
最高のパフォーマンスにもっていく。

身体をつくり、五感の楽を実感し
わすれがたい印象を残す。
他所の料理を食した時に
これじゃない、あの味でなきゃ!
と思わせる料理。

「食うか食われるか」
舞台でも起こることが
ここにも展開していると感じられた
初夏の夜でした。





ベネズエラ音楽 2016/4/4(アルピスタ・川嶋菜穂子筆)


桜満開の夜。
木蓮と藤の花のうたを聴いてきました。

チェ・ジェチョルさんの
「木蓮」

ギターの旋律と、チェさんの
内から外へ紡ぎだされる声は
ちから強く、繊細な心情が響いていました。
肉厚のしなやかな絹織物のような
世界観を感じて、
あたたかいものや
日常に流れながらも変わらぬ
心の景色を観たように思います。

大野慎矢さん、菅原雄大さんの
「藤の花」山村暮鳥

晩年の暮鳥は透明な感じになっていく…と
いう、大野さん。
…腹がへって、たわわにぶらさがる
藤の花を思わず食べたくなる…

食べたらどうなるのか。

透明な感じ、といった感覚は
諦観にちかいと感じます。
きれいなものが
人間の内から紡ぎ出される。
この静かな煌めきに遭遇するにも
茶会記の空間はぴったりな気がします。

詩と歌。
人の心情の珠玉の結晶だな と
つくづく思う春の夜でした。









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2015/12/22川嶋菜穂子 ベネズエラ音楽・アルピスタ 
超絶技巧を
堪能してきました。
19世紀の日本の職人技。
着物の型紙と江戸小紋。
 
うめ、さくら、菊、椿、わらび、
亀、鯛、蝶、ゆき、ちどり・・・
 
意匠もさりながら
熱き血のかよった
人間の手がうむ
精緻を超えたゆらぎ。
機械やコンピューターには
およばぬ次元。
 
もっと細かく。
もっと緻密に。
もっと精度高く。
まだまだ
まだまだ足りない。
 
収斂と拡散を
幾度も繰り返し
確実にすこしずつ顕す。
 
雑念をはらい、無になっていく。
こうあるべきところに向かって
迫る課程がぎっしりと。
 
人の手が成せる
技巧の先にあるもの。
形あるものだけでなく
音にも似たようなことが言えます。
 
画像はサイズ10cm程度の和紙に、私、川嶋菜穂子が描画した品。
観てきた「型」はこれを遥かに上回る緻密さ。僭越ながら参考までに。














 
ベネズエラ音楽 2015/10/19(アルピスタ・川嶋菜穂子筆)
コンクールの審査員として
フランスから来日した
マンドリニストで作曲家の
マエストロ 
Ricardo Sandoval リカルド・サンドバルと
日本の仲間たちの
演奏をききに鶴見へ。
 
マエストロから
紡ぎだされる
こころに迫るその音。
 
マンドリン、ギター、コントラバス、
そしてクアトロ。
弦楽器だけのアンサンブルは素晴らしく
リカルドへの敬愛が伝わってくる
とてもよいコンサートでした。
 


そして。
リカルドが作曲した
美しい曲を
練習した録音を
作曲者本人に
聴いてもらえた幸運。
 
わたしなりの解釈で
つむいだ言葉を伝え、
リプライをもらえたことは
なにより感動的でした。
そのなかのひとつ
 
“I feel it very deep in my heart and soul.”
 
この言葉はわたしにとっての宝物。
感じて、動くこと。
こころみはまだ スタートしたばかり。









ベネズエラ音楽 Café negro 通信 2015/9/28(アルピスタ・川嶋菜穂子筆)
フランス Mirecourt(ミルクール)




町のあちこちにある楽器工房。
のんびりしたきれいな街。

空気までも感じられるショットは
われらが Café negro 際田氏によるもの。

ヴァイオリン、ヴィオラ、コントラバス…
トリッキーな偶然の光…トラップみたい。

コンサートのポスターも。
宣伝のために練り歩くパレードも
風も感じるし、音も聴こえてきます。




彼はここで行われる
ベネズエラ音楽のワークショップに
ほぼ毎年参加しているのです。
「凱旋門は見た?エッフェル塔は?」
「いや、一瞬しか見てない」
観光ではなく、音楽のためだけに渡仏。
こんな感覚が好きです。



わたしのフランスの記憶といえば、やはり出張!
こちらも観光ではないです。
打合せへ移動中のメトロで聴こえてきた
Sous Le Ciel De Paris
そこにしかない
わすれられない音色。

フランスで聴く、ベネズエラ音楽は
どんな風にきこえたのかしら。
彼らの演奏はどうだったんだろう。
思い馳せながら秋の夜もふけていきます。


ベネズエラ音楽 Café negro 通信 2015/9/20(アルピスタ・川嶋菜穂子筆)

ずっと愛用している、
私にとってはちょっと
特別なブランドのお店に
いってきました。

この世界観にふれると
全身によみがえる音があります。



ときにクラシック。
ときにポップスの女王。

そんなところから思い出す
ミラノの街の気配あれこれ…

夜のVia Spiga
朝のCastello Sforzesco

早朝からハナウタで
オープン準備のおにいさん。

ゴゴゴゴ…走る車に石畳の跳ねっ返り。

通りから聞こえる
大声量のカンツォーネは
店のおおきな窓を磨くおじさん。

60秒だけ入ったドゥオモ
大聖堂のなかに響き渡るきよらかな歌声。

何度か行ったミラノはいつだって出張!
観光の時間などは皆無です。
でも、だからこそ、
すぐ想起できる
音の世界もあるのだとおもいます。






ベネズエラ音楽 Café negro 通信 2015/9/7(アルピスタ・川嶋菜穂子筆)


蝉の鳴き音。蟻の群れ。

「ナゴシノハラエ」

夏の気配とともに衝撃的な告白からはじまる
愛のものがたり。

男と女。親と兄妹。血の濃さゆえの業ふかき。
ドロドロ系かと思いきや、
清々しく、きれいで、爽やかさがありました。

なんとなく絶望とともに終わる、このテのお話。
ですがこれは、家族みんなそれぞれに
明日へと向かう、あかるい希望のみえるものでした。

「川」が大切な役割を果たしているこの作品。
流れ流れて大海へ出でる水。
流しても流しても流しきれないもの・・・

自分の力ではどうしようもできない何か。
それを抱えながら、自身の一部にして、生きていく。

燃えるような夕焼けのワンシーンが映った瞬間、
図らずもベネズエラのあの曲が、私の中で鳴りました。

情景ゆたかな映像とともに
監督の大原とき緒さんのつたえたいことが
じわじわとしみてくるように思えました。

上映の前に、映画のテーマ曲といくつかの
シャンソンとタンゴを演奏された
上原英里さん。
しなやかにおおらかに 謡いあげるギターの弾き語り。
一抹のせつなさと、希望の感じられる静かで強く美しい調べ。

なにかと涙多き8月。夏の終わりのやさしい雨。
季節は秋の深まりへむかいます。











ベネズエラ音楽 Café negro 通信 2015/8/31(アルピスタ・川嶋菜穂子筆)


8月も晦日にかかる夜。
茶会記で朗読劇を観賞してきました。

「父と暮らせば」作・井上ひさし

しずかなヴァイオリンの調べ。
そっとドアが開いて、
二役を演じる吉田直子さんが登場。

ふんわりと、凛として、力を湛えながら
しなやかで、まっすぐな印象。
場の空気が ふっ と かわり、
すぐに惹き付けられました。

じつは、朗読劇を観賞するのは初めてです。
画と音と、生身の人間が織りなすその世界。
おどろくほど、想像力が広がるものですね。

迫力ある吉田さんの芸とともに
西本徳子さんも楽器を通して表現しています。

ヴァイオリンって、なくんですね。
泣く、鳴く、哭く。
自然と涙が流れました。

おふたりと、演出された河田園子さん、
劇団昴の有志のみなさまの気配。

はじめてお会いした方々の芸に、
これほど、こころが動きます。
お声掛けくださった 店主 福地さんに感謝。

霧の雨を浴びるような夏のおわりの夜。
よき刺激をうけるとともに
なにかこころ温まるものを感じながらの帰路でした。







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