2019/3/31 Mariko hikki  私の話。 「お帰りなさい、さようなら」 一般公開  2016/02/08 from google++


自分の超越個人的なBLOGで 他の方のBLOG記事をお借りして載せるなんてことは想像できなかったことですが、借用させて頂き、少し書き連ねたく思います。
長い前説になりますので、軽く読み飛ばしてもらえれば。

私は小学校高学年前後より、ラジオが好きで 週の半分くらいは深夜2時3時くらいまでラジオを流し、物思いに更けたり、秘密裏に一人夜の町を歩いたり、雑誌を見たり本を読んだり、絵を描いたり、好きな子に想いをはせたりし、夢をみるのが好きな女の子だった。
幼い頃から体格がよく、小学校卒業くらいまではクラスで1番に背が高いような具合で、 同級生の中でもマセていたほうだし、少し変わってるお母さん(お姉ちゃん?)みたいな人だったと思う。
中学生ほどになると、休みの日なんかに一人電車で近場の街・繁華街にも度々出向くようになっていた。
私が初めてお金を出したCDは小室哲也さんプロジェクトのglobeのCan't Stop Fallin' in Loveだった。小4くらいでしょうか。
歳の近いほうの兄の友人のお家が カラオケ店を営んでいて、その人から中古で500円くらいだったか、買ったのでした。
当時の私の音楽は大半がTKミュージックでできていた気がします。安室ちゃんは女子たちの中では神だったし。
けど兄の部屋で見付けるCDなんかはメロコアバンドとかJ-popロックバンド、他にはアメリカ・日本の(ノットポップな)HipHopのCDなんかがあって、なんでも知っておきたい私はそれらも一応何度も聴くのです。
いいな。と思えるようになるまで。
話しは前後しますが、ラジオを自分だけの時間の最中にBGMとして流し続けている時に、聴いたこともない「なんていい曲!」に巡り合うと、即座に耳を澄まし、メモをとるのですが、なんせまだ英単語もあまり知らないし、MCが言った言葉のどっちが曲名でどっちが人名かもあやふや。その音楽のジャンルなんてものも まっさら解らないのです。が、メモはとる。その時の感動を、いつかどんなものっだったのか判るようになるために。
そんなメモ書きがたくさんの夢ノートも実家にまだとってあります。
私は洋服が好きでした。
一人街を散策するのもほとんど洋服のため。小3.4年を過ごした学校で、2つ年上の先輩と二人で新宿の文化服装の卒展なんかにも出向き、ショーを体感した時には感動したな。原宿での買い物も。いい思い出です。
そんなちょっとませていた女の子は、カッコ良さそうなものを見付けるのが好きで、街に行き、お店に行っては、クールなチラシを何枚も持って帰っていました。
そのチラシから、音楽を知りました。
格好いいチラシのほとんどは音楽関係のフライヤーで、LIVEをするミュージシャンの名前、DJの名前、コンサートをするところの場所の名称など。
音楽はラジオからのタイミングのいい時にかかる選曲での高揚で、物足りていて(というより、その先に進む手段を知らなかった)自らCDショップでメモをとった音楽を探したりということはあまり無く、(というより、無知な自分が膨大な量のCDの羅列に耐えられない)チラシのデザインから、こんなアーバンな音楽なんだろう。とか、あ!こないだのラジオで紹介していた人だ!とか、そんな感じでの音楽との関係性でした。
幼い頃から深夜のラジオを聴いていたせいか、音楽は幅があり、深すぎて追及しきれない!と決めていたところがあり、【自分自身の好きな音楽】というものを探求する気持ち、音楽の歴史、系譜。それらに自らが対峙することはありませんでした。
好きな番組の好きなMCがかけてくれる、好い曲が好き。そこにずっと留まっていました。
時は経ち、高校生にもなってくると、ポコポコと同級生のなかにも音楽好きっぽい人が居たり、当時仲良くしていた専門学生のお兄ちゃんたちや、先輩、年上の彼など、【音楽というものに詳しい人】が友達や恋人の輪の中に現れ始めました。
なかでも未だに影響が強く表れているのは、17の時に付き合っていた10こ年上の彼。
その彼は近くの街でレコードと洋服とスケーターカルチャー系のお店を同級生4人で営んでいて、その彼自身はおいといてw、そのお店はとても恰好いいものでした。
彼の家にはリビングが埋まるほどのレコードが雑然と並び置かれていて、量がありすぎるので、私は一切手出し出来ませんでしたが、彼がお気に入りのレコードを聴かせてくれる時、しっかり聴いて、私なりの感想を伝える時の時間が好きでした。音楽に無知な少女の言葉をちゃんと聞き入れてもらっていました。
未だにそうですが、どなたかの物であるレコードだったり、楽器だったりという品物に、私は手を触れることが出来ません。
その物自体に対しての扱いの所作も存じていませんし、若い時からの先入観的なものなのか、自分が音を鳴らすものではない。と思っているとこがあります。
けれど、さきほどの彼の家にあった、古いトランペットは好きでした。なのでトランペットは吹けるようになりたいと今も思っています。
その彼はレコードで、ジャズやファンク・ソウル、オールドヒップホップなど、よくかけていました。お酒に酔うと、ターンテーブルをDJのようにPLAYしたりもしましたが、当時の私が聴いていてもまだまだなPLAYでした。
彼が作ってくれた、26曲、手書きジャケ&クレジット入りの”The Sound of SEARCHING”というCD-Rは今もよく聴きます。
さて、さらに時は経ち19〜21.22歳くらいの頃は音楽や藝術とはかけ離れた生活でした。
思春期から ややわかりづらくやさぐれていた私は、高校卒業後、社会という恐ろしいものの中で、独り生きる事と、自分の生き方の模索、夢を持つことによる生への目的の錯綜。孤独が私を満たしていました。
その後に、東京から地元に落ち着き、だんだんと自分を赦し、ポジティブな諦めと甘えを受け入れていった。
そして、地元では昔馴染みの人がいたり、新しく知り合う世界観の人たちとの交流のなかで、私はまた、音楽や藝術や、人々の営みの素晴らしさに胸が揺さぶられる感覚を 新鮮な気持ちで向き合えるようになっていました。
その頃あたりからでしょうか、自分の近しい仲間や友人の輪のなかに、アーティスト(表現者)として動いている方や関わる人々が居始めたのは。
学生の頃から仲のいい友人が、藝術大学へ進み、卒業後から、アーティストとして生きる。という選択をとった事や、自分の働くカフェに、憧れの音楽家が演奏を行ってくれる。という場に関われた事。好きになった人が音楽を奏でていくべき人であった事。など、一度も二度も、三度だって諦めてきた、藝術や表現ということが、私が好きな人たちを介して動きだしているように感じました。

長々と自分史のようにぺらぺらと書きましたが、
私自身が表現と向き合うということは、その人自身の人間性に出会えるから。
音楽でも藝術でも文筆でも、働くことも生活を送ることも、ただその人がその人として、何かを感じている。ということが表現体になっています。
だから人と関ること。人を想うこと。サキを感じること。
このことが 今、私に出来る表現になっています。

そして、紹介が遅くなりましたが、BLOGをお借りしました大沢伸一さんという方。
恥ずかしながら、あまりよく知らず、氏のHPを拝読していましたらば、なんとフラットに物事を捉え、理解とその先の危惧を提示される方なんだろう。と感銘を受けたのです。
これは超個人的感覚での作用なので、どなたにも当てはまるものではないと思いますが、日本や海外で活躍している音楽家(表現者)の方のとてもリアルで、虚のないモノの捉え方に私は感動したのです。
下記のリンクはBLOGの記事の中の一つですが、全体を通して見られるといいと思います。

そして蛇足ですが、19歳くらいの頃の私のおなじみの夢ノートに、大沢氏のアルバム紹介の、雑誌の小さな切り抜きがテープで張り付けてありました。
またここで出会えた今を嬉しく思います。



様々な出逢いと皆様の生き様に、心よりの敬意とありがとうの想いを伝えたい。そんな今に感謝致します。
長い駄文をもしお読み下さったのでしたら、ぜひ、御自身も郷愁の想いにはせ耽ってみて下さるといいな、と思います。

東京の町の一室より。
田中万里子
2018/ 8/30(木)-9/3(月)茶会記PLAY-ACT vol.8  主宰上田晃之  日時指定予約/自由席/2500 円(ワンドリンク付)


茶会記PLAY-ACT vol.8

「茶会記PLAY-ACT」は、舞台芸術のオムニバス上演企画です。ここでは、演劇、ダンス、映画、音楽、文学などをボーダーレスに舞台芸術として上演しています。
第8回目の今回は、3作品を上演します。

◾️日時

「2018/ 8/30(木)-9/3(月)」
5日間、6回公演。

8/30(木) 20時【1】
8/31(金) 20時【2】
9/1(土) 18時【3】
9/2(日) 14時【4】 18時【5】
9/3(月) 20時【6】

※受付開始は開演の30 分前から。
※開場は開演の15分前から。
※上演時間は、約110分を予定。


◾️プログラム

・「トラークル -夢と錯乱- 」
原作 ゲオルク・トラークル「夢と錯乱」
出演 立本夏山 森衣里
映像 上田真之
構成・演出 上田晃之

・「ぼくらの記(しるし)-work in progress」
振付・出演 Atachitachi (飯森沙百合 西山友貴)

・「祈りと暴力2018」
出演 シマダタダシ 矢野智裕 山本かおり
作・演出 上田晃之


◾️場所

四谷三丁目 喫茶茶会記
新宿区大京町2-4 サウンドビル1F
https://g.co/kgs/MgHHX9


◾️チケット

日時指定予約/自由席/2500 円(ワンドリンク付)

◾️予約

playact2018@gmail.comにメール
または、関係者にご連絡ください。

その他のお問い合わせ先:ueda03@msn.com
09090753370(上田携帯)

Facebookのイベントページにて、作品や出演者の詳細情報を更新しています。
https://www.facebook.com/events/232156930743673??ti=ia

◾️協力
茶会記、伊原雨草、Kae San(写真、voice)、アベユウナ
2017月8月19日(土) 『恋愛のディスクール・断章』を上演するワークショップ vol.22 18:30開場 19:00開始 22:00終了予定



『恋愛のディスクール・断章』を上演するワークショップ vol.22


CONTINGENCES 不測のできごと

ささいなできごと、偶然のできごと、不測のできごと、ばかばかしく、とるにたらない、くだらぬできごと、恋愛の生に影をおとすさまざまの壁。悪意の偶然がたくらんだかのようなこれらのできごとを核として、その反響が、恋愛主体の幸福志向を妨げることになる。
 

【日時】
2017月8月19日(土)
18:30開場 19:00開始 22:00終了予定 

〈タイムテーブル〉
18:30 開場、当日資料配布
19:00-19:20 スタート、自己紹介、主旨の説明
19:20-20:20 読書、意見交換
20:20-20:50 創作1
20:50-21:40 創作2、発表
21:40-22:00 フィードバック、クローズ


【場所】
四谷三丁目 喫茶茶会記

【料金】
1000円(ワンドリンク代を含む)


2017/ 6/ 17. 18(土.日) 2日間、4回公演 茶会記PLAY-ACT vol.7「文学×舞台」



茶会記PLAY-ACT vol.7「文学×舞台」


「茶会記PLAY-ACT」は、演劇、ダンス、映画、音楽など、多ジャンルの舞台芸術をオムニバス上演する企画です。 今回は「文学×舞台」というテーマで行います。


茶会記店主の福地氏は、副店主の上田との対談のなかでこのような発言をしています。

「僕は個人的に、芸術=文学だと思っている。(中略)
なぜ文学がコアになるのかなと思うと、読み聞かせとか図書館とか、本当に貧乏な人でも〈本質に近寄れる〉のが文学だから」
http://gekkasha.modalbeats.com/?cid=43803

さて今、私たちに文学は有効だろうか。
舞台は何を問えるだろうか。

茶会記という文化、芸術、人の集まる場で〈本質〉へ向かう。



■日時「2017/ 6/ 17. 18(土.日)」
2日間、4回公演

・6/17(土)
[昼] open 14:30 start 15:00【1】
[夜] open 18:30 start 19:00【2】
・6/18(日)
[昼] open 13:30 start 14:00【3】
[夜] open 17:30 start 18:00【4】

※受付開始は開演の30 分前から。
※上演時間は、途中休憩を含めて約90分を予定。


■プログラム

・トマソンのマツリ「ぶらぶらぶらんこ」

原作:岸田國士
構成/演出:渋革まろん
出演:稲垣和俊


・「文学」×「ダンス」

上田晃之がディレクションを行い「文学」×「ダンス」のセッションをします。

◇ゲストダンサー◇
6/17(土) 細川麻実子
6/18(日) 飯森沙百合


・「孤独な散歩者の夢想」

原作:ジャン=ジャック・ルソー
出演:立本夏山
映像:上田真之
協力:アベユウナ、伊原草太
構成/演出:上田晃之


■チケット

日時指定予約/自由席/2500 円(ワンドリンク付)


■場所

四谷三丁目 喫茶茶会記
新宿区大京町2-4 サウンドビル1F

お問い合わせ先:ueda03@msn.com


2017年3月10日(金)〜2017年3月12日(日)於 APOCシアター「戦争と一人の女」告知 と 企画並びに茶会記副店主上田と店主福地の対談 




上田晃之×福地史人 茶会記(Sakaiki)対談







「茶会記から生まれる新たな潮流」

上田晃之は、脚本・演出家の他にも多彩な顔を持っている。一つが俳人としての顔、そして喫茶茶会記・副店主としての顔だ。喫茶茶会記は四谷三丁目に居を構える「総合藝術茶房」。「お茶会の議事録」という意味を持つ「茶会記」にはイベントスペースが併設され、JAZZを源流としながらも舞踏・書道・ダンス・演劇・映画など多ジャンルのアーティストが集まり、それぞれに個性的な表現を繰り広げる、いわば文化サロンとして独特の磁場を形成してきた。『戦争と一人の女』は、そうした〈茶会記カルチャー〉をバックグラウンドに持ち、茶会記のイベントで繋がった面々によって編まれた作品だ。では、茶会記とはどんな〈カルチャー〉を生み出してきたのか。茶会記・店主の福地史人と上田晃之が、語った。
(編集・インタビュー:渋革まろん)

茶会記のコアには〈文学〉が?

上田 茶会記、今年で十周年なんですよね。
福地 2007年に開店なので、5月26日で丸十周年です。
上田 茶会記はどんな風にはじまったんですか?
福地 5月1日から家賃発生。

一同、笑

福地 開店までの間、ずっと準備でした。それまでの仕事は辞め、5月からはバイトモードに切り替えて、昼はバイト、夜は茶会記。最初はイベントスペースを借りる権利はなく、カフェルームだけ借りて、細々とはじめました。
渋革 茶会記をはじめる前は、どんなことをしていたんですか?
福地 普通にソフトウェア会社に務めていました。それと、JAZZ喫茶まわりをしていて、JAZZ喫茶の文脈で色々とネットワークがあった。あと演劇も新宿梁山泊とかアングラ系のものを見ていたり。それでもJAZZとかオーディオ系が自分の主流になるけど、それに拘っていくというスタンスを茶会記ではとっていなくて。例えば、上田くんは俳句や演劇を極めていく人です。でも僕はそこまで極められないから、逆に色んな分野を自分の自我とは別なところで、むしろ真逆な価値観を吸収したいというのがあって、いろいろな人と関わりを持っていきました。自分の「アウト」にあるものを受け入れていく。そういう場所を考えて、最終的な終着地点が、茶会記という店になった。僕自身に(特定のジャンルの)スキルはないけれど、礼節でつながっていけるような場所が茶会記です。世の中的には、二次元芸術―絵画のような―が藝大にしてもメインです。でも僕は個人的に、芸術=文学だと思っているんですね。
映画とかオペラはその発展系のようなイメージ。だからといって、僕は文学を専門としているわけじゃないし、主流はJAZZとか場末感のあるところなんだけど、色々な意味で広がればいいと思って茶会記をやってます。茶会記でも宮沢賢治や芥川龍之介や小川未明なんかの朗読のイベントもやっているんだけど、文学系のプロデュースを担当する人が少ない中で、上田くんは、パフォーマンス部門の副店主で文学系なので、自分が思っている芸術のイメージに近いことをやってくれています。
渋革 茶会記のコアには〈文学〉があるんですね。
福地 僕は文学が趣味なわけではないんです。評論的なところは多少、読んでいたりするのだけれど、文学そのものを読んでいるわけじゃないんですよ。恥ずかしながら。じゃあ、なぜ文学がコアになるのかなと思うと、読み聞かせとか図書館とか、本当に貧乏な人でも〈本質に近寄れる〉のが文学だから。吉本隆明が晩年、でかい虫眼鏡で万葉集を読むのが最後の生き方だって言っているように。絵画にしてもJAZZにしても、どうしても業界っぽくなってしまうから、四畳半で臨終のときにも触れられる、そういうコア的な意味で〈文学〉があるんです。
上田 茶会記に関わりがある人達のあいだでも、福地さん自体が「謎」というのは、思う人もいると思うんですよね。福地さんは懐が深いというか、茶会記がジャンルも価値観も真逆の人たちが出入りするし表現するスペースになっているのも、文学の話を聞いて納得しました。カフェスペースに小林秀雄全集を置いてることが、よくお客さんの話題にのぼりますけど、そういうことも全部つながっているんですね。
福地 小林秀雄は開店から置いてるんだけど、一番イラッとくる質問が「コレは全部読んだの?」です(笑)。はじめは心が折れそうな気分になったけど、いまは堂々と「全然読んでません」と言えます。小学生でもわかる小林秀雄の講演集のCDがあって、その講演集を聞いていれば小林秀雄の本質に迫れると思うんだけど・・・・・・要は評論をするとき、男性的に「いつ・誰が・どうした」の知識自慢で全ての芸術を把握しようとする風潮に対抗して小林秀雄は印象批評という女性的ともいえる感性的な部分で対抗した。理屈じゃないんだ、みたいな。でも当時のデータ主義に対抗するために、難しい言葉で圧倒的な知識量を持って抽象的な言い回しで煙に巻く。そうやって戦っていたわけ。それは僕の個人的な捉え方かもしれないし、普遍的な話でもないんだけど。でも、そういう理念のもとに十年間「小林秀雄全集」を置き続けて、店が潰れていないから、この理念にはある一定の力があるのかな。

誰でも気軽にロラン・バルト

上田 僕は茶会記で「ロラン・バルト『恋愛のディスクール・断章』を上演するワークショップ」をやっているけれど、バルトの『恋愛のディスクール』は、当時の知識人たちが構造主義だとかの現代思想の中で、みんなが見向きもしなくなっていた「恋愛」という、ラカンの言葉で言う「想像界」的なものをあえて俎上にあげて問うことをしたんですよ。彼は恋愛に関するディスクールが孤立状態にあるという前提でもって、当時の知識人に対抗するように書いている。それは小林秀雄があえて印象批評といわれるようなジャンルで戦ったのと同じようなことだと思います。僕が『恋愛のディスクール・断章』をやりたいと思った背景にも同じ感覚があって、ある意味でメインストリームではないところを確信的に狙い撃ちする、というような。
渋革 知的エリートの「上から目線」への抵抗、という感じですか?
上田 それもあります。でもそれだけではなくて、むしろ、そっち側に豊かな世界があることを確信しているから、知識やデータの上辺でやっていても仕方ないじゃないか、というところがあると思う。
渋革 〈文学〉というと、小難しい高級芸術に祀り上げられているイメージがありますけど、茶会記のコアになる〈文学〉はニュアンスが違って、誰にでも、ある本質に近づける媒体としてあるんでしょうか?
福地 それは、良い質問で。1990年代にポストモダン思想が流行って、ロラン・バルトとかやっているわけですよ。でも、ペダンティック(衒学的)に知識で圧倒して「俺ってカッコイイぜ」みたいにするのは中身がない。当時の日本人はそれでいっぱいいっぱいだったわけだ。上田くんがバルトをやっているので、昔の人は「いまさら」って馬鹿にする人もいるんだけど、バルトがゴーストとして生きていたら、むしろ「上田くんカッコイイぜ」って言うと思う(笑)。ペダンティックな知的会話でバルトに食い込んでいるかというと、違うんじゃないか。そういうのを有難がって読んでいるのは普遍性がなかったりするんだよ。それよりもユングが「オーディティング」っていって自らを被験者にするような、ナメていない感じが上田くんにはある。「恋愛のディスクール・ワークショップ」は難しい話としてバルトをやっているわけじゃない。僕が出来ないことを上田くんは実践しているんですよ。
上田 僕の趣味が、福地さんが作っている茶会記の雰囲気に合ってるところがあるんですよね。福地さんに大目に見てもらっているなかで、茶会記でずっとやってる感覚があって・・・・・・ある意味でお客さんが少なくても活動を支援してくれる懐の広さ。それは僕に対してだけじゃなくて。僕も同じことを人に対して思う。単純に能力があったり知識があったりで、すごい人はいるけど、そうじゃなくても志向性がある人は一緒に何か出来たらいいなと思う。ワークショップをしているのもそういう意味合いがあります。アミニズム的な多様性が一番重要なものだと考えるところが茶会記の文化で、僕もその一員だなと思うところはあって。

茶会記の新しい風

渋革 そんな茶会記で、上田さんが副店主になったのはどういう経緯があったんですか?
福地 茶会記の本流はJAZZなんだけど、それだけだと全然駄目で様々なアーティストが活躍しています。初代副店主は関西大学ジャズ研出のジャズ系、二代目が近所に勤めていた調律師と木工作家の女子、三代目が外苑前で店をやっていた方、四代目が茶会記の即興系でイエス・キリストのような格好をした男(笑)。その男が、ものすごくいろいろな人を連れてきた。茶会記にも陣形があったけど、それをさらにパワーアップさせました。彼が店主だと思う人がいるくらい。彼は全てにおいてハイパワーで、全部やりたいことやりまくった。
渋革 福地さんはそれを「やりなよ」って見守っていたんですか?
福地 最大限のルールさえ守ってもらって、あと近隣に迷惑をかけずに、最低限の潰れない利益さえ出れば、あとはみんなハッピーであるのが一番良い。今でも、彼の系統が茶会記の中にいるんですよ。僕は彼のことをすごい尊敬している。さきほど「アウト」の話をしたじゃないですか。自分に似たような感じはつまらないから、一定の礼節レベルがあれば、とことんまでつきあってやろうという気があるから。でも、その彼が「世界旅行に行くから」って言って旅立ったので、後釜で紹介してもらった中での有力候補が上田くんだった。
渋革 上田さんは副店主になって、茶会記でどんなことをやっていったんですか?
上田 2014年から副店主をやらせてもらってるんですけど、最初は俳句のこととか映画のこととか、あとは自分の作品もやりたいというのがあって、「茶会記PLAY-ACT」を企画しました。副店主の立場って考えたときに、茶会記の風通しを良くするように、新しいことをやる役割があった方が良いと思って、もともと音楽関係の人たちは活躍されている人がたくさんいたから、僕としては映画・演劇・文学関係のことを入れていきたいと思って、「PLAY-ACT」はオムニバス上演の形で続けてきたというのがあります。幸い、最初に見てくれたり関わってくれた人とその後も関わりが続いていったので、今があるんですけど。
渋革 新しい風を連れてきながら、茶会記イズムのようなものが不思議と続いていますよね。
福地 そうなんですよ。上田くんの新作『戦争と一人の女』は「PLAY-ACT」の新展開で、茶会記に関わりのある仲間がやっているわけだから、それは感慨深いことだと思ってるんですよね。
渋革 『戦争と一人の女』は、茶会記の外でやりながらも、茶会記の方々が多く関わっています。
上田 出演者の金野さんも、最初は茶会記で会った人。祭さんも茶会記で会ったし、題字を書いて頂いた白石さんも古くからの茶会記の盟友という感じなんですかね。
福地 そうですね。白石雪妃さんは、まだ茶会記が体を成していないときからの付き合いで、WEBサイトにのっているロゴも白石さん。yamashinさんというチラシのデザインをしている人は僕と同じ年なんだけど、「パール・アレキサンダー」というコントラバスの即興の人が連れてきて仲良くしている人で。竹中さんは上田くんが茶会記で初めてやった演劇作品『carrier bag』に出ていたよね。音楽の大西さんは茶会記で「cafereggio」をやっていて。これは非常に有り難い話です。

小林秀雄に対する坂口安吾のように

福地 さっき言った小林秀雄も坂口安吾の仲間だったんですよ。坂口安吾は無頼派でワイルドなイメージがあるけど、坂口安吾に言わせると小林秀雄のほうがワイルドで、二人で酔っ払って小林秀雄が「じゃあ、ホーム降りなさい」って言ったら、ホームと別の地面の方に安吾が降ろされたとか(笑)。茶会記でも、坂口安吾『アンゴウ』の朗読や『桜の森の満開の下』をモチーフにした音楽をやっていたりするんですよ。やっぱり世代を超えつつ、一つのテーマとして、茶会記的な流れがあって。結果的な後付かもしれないけれど、それはそうなんだろうな、と。
上田 今回、僕は格好つけている部分もあるし、尖った部分、青臭い部分もあって、この日程で戦争ものとか、坂口安吾をやるぞとか。雰囲気的に生意気な感じがあるなと自分でも自覚はしていて。さっきのロラン・バルトの話でも、上の世代から見ると「なんでいまさら」があるし、なんで安吾をやってるのかという理由が、外からはあまり見えないと思うんですよね。そういうところは、僕自身で僕のプロデュース能力が足りないなと思ってるんですけど、僕にはいろいろな理由とバランスがあってここに至っていて、自分でも説明していかないといけないと思うんですよ。例えば、小林秀雄と坂口安吾の話をしてましたけど、彼らの有名な対談―お互いに酔っ払って話が噛み合っているんだかいないんだかわからないような―があって。安吾は小林秀雄に対して「教祖になっている」と言う。「お前は文学だけしてれば偉いのに、骨董だとか音楽だとか手を出して、何やってるんだ」って言って絡む(笑)。でも、どっかで二人はお互い本質的なところで意気投合していてじゃれあっている。
安吾の態度は、僕の中のつっぱり方みたいなもので、坂口安吾的な側に自分の立場を振ってみる。本流の逆をやりたいみたいな欲求があるんだなと自分では思ってます。
福地 1990年代にバルトを熱く論議していた人は、今の2010年代にやっているのを見ると、何をいまさらってなる。けど、日本人が熱く語っている事自体が、なんで君たちが・・・・・・ってバカにされてアタリマエの話で変わんないですよ。ぜんぜん、良いと思う。そこで新しいムーブメントが起きれば良い。個人的に『戦争と一人の女』は、総合芸術というか茶会記に関係している様々な人が集結して一つの目標に向かってる、それだけでハートムービングな出来事だよ(笑)。
上田 『戦争と一人の女』は集大成的なところと、今後への第一歩的なところが、両方あります。自分としては、ちょうどハマっていると思っているんです。タイミングにしても内容にしても、ちょうどハマっていると。これを機会に、ますますいろいろな人に関わってほしいし、関わっていきたいと思ってます。



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戦争はほんとに美しい。


もっと戦争をしゃぶってやればよかったな。


(坂口安吾『戦争と一人の女』より)


昭和の戦前・戦後にかけて活躍した近現代日本文学を代表する作家のひとりである坂口安吾による短編小説『戦争と一人の女』を原作に、男性1人、女性4人のキャストを迎え、劇作家/演出家/役者として活動する上田晃之が、舞台作品として構成/演出します。


【公演概要】

■タイトル

「戦争と一人の女」 原作:坂口安吾

構成/演出:上田晃之

出演:金野泰史、長澤しずか、祭美和、森衣里、竹中めぐみ


■公演期間:2017年3月10日(金)〜2017年3月12日(日)

公演スケジュール (全6回公演)

3/10(金)[昼]:15時開演(プレビュー)/[夜]:20時開演

3/11(土)[昼]:14時開演 /[夜]:19時開演

3/12(日)[昼]:13時開演 /[夜]:17時開演

※開場は開演時間の30分前


■会場:APOCシアター

東京都世田谷区 桜丘5-47-4 (小田急線千歳船橋駅より徒歩2分)
http://apoc-theater.net/ 


■STAFF

舞台監督:大橋律子 
照明:株式会社MOON LIGHT 
音響:Bo-z Exp 
映像:アベユウナ 
音楽:大西穣 
舞台美術:今井祥子/木嶋美香 
衣装:金田かお里 
題字:白石雪妃 
宣伝デザイン:yamasin(g)
宣伝写真:kaesan 
制作:大橋律子/木嶋美香/丹沢美緒 
協力:喫茶茶会記/マリエ・エンタープライズ/(株)ビジョン・ファイブ/滝口敦子/樋口和歌子/原龍之介 他 


■料金:予約3500円、当日4000円、プレビュー3000円
 ※全公演全席自由

■チケット取扱:公演HPの予約フォーム、または下記のURLより。

https://www.quartet-online.net/ticket/onna2017?m=0egibja

■公演HP:https://awomanandwar.jimdo.com

■SNS

https://www.facebook.com/A.Woman.and.War/ (Facebook)

https://mobile.twitter.com/A_Woman_and_War (Twitter)

■主催:上田晃之 

■問い合わせ先:hitorinoonna2017@gmail.com
大木実奈です(marsha)。


はじめまして、大木実奈です。店主からはマーシャと呼ばれていますが、好きにお呼びくださいませ。月に3、4おります。気楽に遊びにいらしてくださいませ。

エドワード・オールビー追悼『動物園物語』を読む会


 
エドワード・オールビー追悼『動物園物語』を読む会


【日時】
2016月10月8日(土)
18:45開場 19:00開始 21:30終了予定 その後、交流会など。


〈この会について〉

先月の9月16日に88歳で亡くなったアメリカの劇作家エドワード・オールビー。
彼は、1958年、30歳の時に『動物園物語』を書いた。
この作品は、今では古典とも言える名作現代劇だが、ここで描かれている人間存在の孤独は、現在においても全く古びていない。
彼の業績にリスペクトを表しつつ、改めて『動物園物語』をシェアする場を開きたい。

戯曲を読む人も読まない人も『動物園物語』を知っている人も知らない人にも、ぜひ知ってもらいたいという会なので、特に前知識や準備は必要ありません。
全ての皆さんのご参加を願っています。


【場所】
四谷三丁目 喫茶茶会記
新宿区大京町2-4 1F

【料金】
1200円(ワンドリンク代を含む)

【問い合わせ先】
09090753370
ueda03@msn.com 
主催/上田晃之
茶会記PLAY-ACT vol.6 2016/5/8.9.10.14 ※副店主 上田



「茶会記PLAY-ACT vol.6」  2016/ 5/ 8 .9 .10.14(日.月.火.土)

茶会記での、演劇・ダンス・パフォーマンスのオムニバス上演企画の第6弾です。
今回は、ダンス作品、映画作品、演劇作品を上演します。

変則的な日程ですが、乞うご期待!!


■日時「2016/ 5/ 8. 9.10.14(日.月.火.土)」
4日間、5回公演。

・5/8(日)

open 17:45   start 18:00【1】

・5/9(月)

open 19:45   start 20:00【2】

・5/10(火)

open 19:45   start 20:00【3】

・5/14(土)

[昼] open 14:45   start 15:00【4】

[夜] open 19:45   start 20:00【5】


※受付開始は開演の30 分前から。
※上演時間は約100-120分を予定。

【プログラム】

・「モノ」
種にして踊る。
ドライヤーから始めてみる。

企画:長屋耕太
出演:5/10.14 長屋耕太 (振付:木村玲奈)
5/10.14 木村玲奈 (振付:長屋耕太)
5/8.9.14 細川麻実子
5/8.9 後藤かおり


・「恋愛のディスクール・断章」『不在』『待機』より
映画作品『五月のこと』『部屋の中の猫(未定)』

監督・編集:上田真之
撮影:kae sugiha
主演:上田真之、Nao CHIKATSUNE


・「戦争と一人の女」
坂口安吾の名作を現代に問う。戦時下の今。

原作:坂口安吾
構成/演出:上田晃之
出演:丹澤美緒、上田晃之
image:アベユウナ
sound:Bo-z EXP


【チケット】

日時指定予約/自由席/2500 円(ワンドリンク付)

□予約フォーム
https://ssl.form-mailer.jp/fms/dac5a0a9434563
□直接連絡
ueda03@msn.com
□関係者に連絡
□イベントページの「参加」
(後日関係者が日時確認のご連絡をいたします)


【場所】

四谷三丁目 喫茶茶会記
新宿区大京町2-4 サウンドビル1F

お問い合わせ先:ueda03@msn.com
illustration:Kaoruko
 
『Portrait -No.002 Kaoruko /-No.003 Hiromi Matsuda 』


『Portrait -No.002 Kaoruko /-No.003 Hiromi Matsuda 』

この「Portrait」シリーズは、アーティストの肖像を上演していくものである。
上演物は、演技、ダンス、音楽、映像、造形、絵画、テキスト、照明などの複合的な効果の集合である。
その効果は、アーティストの性質とそのフィクションに捧げられる。
これは、ドキュメンタリーではない。

■ 「002.Kaoruko」「003.Hiromi Matsuda」

濱田馨子、松田裕美の肖像

■CAST
act:Kaoruko、Hiromi Matsuda
image:アベユウナ
written and directed by Akiyuki Ueda

【日時】
2016月3月28日(月)
◇公開ゲネ
17:45開場 18:00開演 18:45終演予定 
◇本番
20:45開場 21:00開演 21:50終演予定

【場所】
四谷三丁目 喫茶茶会記

【料金】
公開ゲネ 1500円(1drink付)
本番   2000円(1drink付)

【予約】
各回予約制 定員25名まで
連絡先:ueda03@msn.com
 
茶会記PLAY-ACT vol.5 カーテンコール!
【カーテンコール!!!!!!!!!!】


おかげさまで茶会記PLAY-ACT vol.5は盛況ななか、一昨日の10/12月曜日に大フィナーレいたしました。
ご来場の皆様、関係者のみんな、ご声援をいただいた皆様、世界全体に感謝いたします。
ありがたいというか、とにかくみんなカッコ良かった。


昨日の朝方眠りにつき、昼頃に起きて、様々なことをじんわりと思い返し、笑ったり、しびれたり、立ってみると足がガクガクするし、みんな、どうやって今日 を生きているだろうか、今後どのように生きていけるのだろうか、とか、俺はこれからどうするんだろう、と、もしかすると絶望的に超希望的に能天気に人の心 配をしたり自分の心配をしたり、この現実を前にわれわれのヒューマン・コメディは、ヒューマン・コメディは、もうはじまっているのか、それはもちろん続い ているだろう、いや、ヒューマン・コメディってそもそも何だっけ? とグルグルしていたら、やはり現実の時間の流れが迫ってきます。


諸々のご挨拶やご連絡を保留にしたまま、用事をしたり、ぼんやりしたりして外に出ると、久しぶりの日中の風景が少し変わって見えました。


世界の見え方が少し変わったなんて、月並みな表現だけど、それは少しだけいつもより明るくて、まぶしかった。ずっと異世界のようなところにいたからだけど笑。


まだ言葉にはできないけれど、何かを確信して、またこれからもやっていくのだ。
それにつけても今回、多くの仲間と共に行ったチャレンジは本当に刺激的だった。
この期間、僕はテンパり通しだったけど、今はみんなの顔や姿やシーンや言葉をいつまでも思い返してしまいます。

そんなわけで、しばらくはボーっと過ごしてしまうかも…笑
いや、すぐにまたやり続けるぞ、俺はそういうやつだ。
心残りは僕がバタバタしていて最終日のヒューマン・コメディのエンドロールに全員の名前を入れられなかったこと。


最終日の最終回のヒューマン・コメディでは、そのときにいる茶会記PLAY-ACTの全出演者に出演してもらいました。

僕の人生における最高のカーテンコールでした。
エンドロールをここに記して、感謝の言葉にかえさせていただきます。


『ヒューマン・コメディ』 茶会記PLAY-ACT vol.5

Written and directed and playact by
上田晃之


[Music] 永遠のヒューマン・コメディ

Kae Sugiha、藤井毅


[Cast] ヒューマン・コメディ帰還

桜井智広、丹澤美緒、保坂大地

大木実奈、落合強、加藤美季、馨子、田中万里子
maiko maiko、Tsubomi Yoshino


[Dance] 天上のヒューマン・コメディ

金野泰史、矢野智裕、細川麻実子


[Sound] 情熱のヒューマン・コメディ

Bo-z EXP


[Assistant director] ヒューマン・コメディの生涯

木下亮、関大夏志、上田真之


[Staff and Shooting] ヒューマン・コメディの誕生

原龍之介、村田亜樹、今井祥子
宮田克比古、梅嶋隆


and everyone forever …


@茶会記PLAY-ACT vo.5    2015/10/10.11.12


 
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