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「PETROFで聴く荒野愛子による光太郎と中也の解釈音楽」(喫茶茶会記店主筆)
20160605




先日、喫茶茶会記でも数度コンサートを実施してくれている荒野愛子のコンサートを
別会場に聴きに行く。チェコの美しいピアノ・PETROFでの演奏
荒野愛子とマッチする美観だ。
会場はPETROFを日程限定で配置している小じんまりした立派な会場。

本会は既存の詩をイメージしたオリジナル曲を演奏する会。
事前に詩を熟読、もしくは文庫本片手で聴くのもよろしいとも思う。
想像の世界を具現化できる方であればさらにとても深く音と詩が同時にしみわたるものと考える。

荒野愛子は高村光太郎研究の今年2月に亡くなられた大島龍彦先生
から薫陶を受けている。アルバム制作時にも協力されたそうである。

詩歌朗読とピアノのコラボレーションでは演劇色が強くなるが
荒野愛子の表現の表層はオリジナル曲のクラシック演奏である。
観客は演奏家をみるか目をつぶっているかのどちらかだが、
今回は先に述べた通り、文章を思い浮かべ、もしくは読みながら演奏を辿る。
わたしはこのような表現形態を勝手に「解釈音楽」と呼称している。
本会では前半光太郎の智恵子抄 Pf,Cl 、後半中也 Pf,Vn,Clが披露された。
後半では詩のプリントが配られたので目を文字に落せたのが嬉しい。
たまに美人3人に目を向けるのが男性硬派ファン的な所作であろうと思料する。
ただしド硬派男性ファンであれば
「音に集中せよ」となるかもしれないが、そのようなド硬派ファンの内奥は複雑だ。
熱い釘差しの視線の中で演奏をする美人アーティストも辛かろうとも考える。
冗談はさておき、
新しい表現・受容手法を体系化して、じっくりと進めてきている荒野愛子の挑戦がクールだ。








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