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<< 2017/6/25(sun)Marimba, Alto Saxophone, Percussion Trio 出演:山田あずさ(マリンバ) 林栄一(アルトサックス) 相川瞳(パーカッション) | main | 2017年5月20日(土)喜多尾 浩代 『そこふく風』 〜特別編〜  #4  am 9:10 start (am 9:00 open) >>
    Hiroyo Kitao's 身体事 @ 茶会記 / collaboration series『そこふく風』

 

 肉体知が突き動かす身体感覚を基点とした モノやヒトと交感してゆく プロセスを注視して、観る側にも感覚が発生し 空間に感覚の種が拡がること を狙いとした表現を「身体事」と名付け、国内外の様々な環境においてパフォーマンスやワークショップに取り組んでいます。パフォーマンスやワークショップでは、『感覚すること』に着目して、物語り性を排除した身体表現が持つ 気付き 出会い の可能性を追求しています。ここ数年は、日常的には気に留められず、いつのまにか 存在しないことになってしまっているモノゴトとの出会い をテーマとした(その事柄を示す Edge of Nougat』をタイトルとした)無伴奏ソロ作品に取り組む一方で、 「身体事」を深めるためのフィールド・ワークも並行して実施してきました。

フィールド・ワークは、風景に溶け込むような『身体事』から始まり、色々な何気ない路地や路地裏を探訪して 観客を集めずに現象的に実施する『路地探』(路地裏での「身体事」の探求)に発展し、さらに研究を深める上で、同じ場所における季節毎の「身体事」の探求行為である『敷地内探求』に 辿り着きました。これらの探求は パフォーマンスの形式をとらずに、ビデオカメラによって 動画として記録し、無編集の映像での紹介と共に、身体の可能性についての印象を語り合う  客観視過程と考察とを繰り返すことによって 深めてきました。

いずれも、身体の内外の情報に対して応答するだけでなく、意識に上る知覚 下意識にまで及ぶ身体感覚 に対峙し、統合されない現象をも受容して、その接点(閾)ギリギリでの存在を工夫するプロセスのような時間。即ち、刻々と質的に変化しつづける容態の提示であったと思います。

そして、2014年からは、風通しの良い “大人の(音の)隠れ家” である 綜合藝術茶房『喫茶茶会記』という 味わい深い場所を、『身体事』の活動の拠点の一つとさせて頂けることになり、その事が大変うれしく又ありがたく…、新たな取り組みに歩を進めたいと思うに至りました。

音が滲みる茶会記のL roomときにはS roomも使って“出会いの空間”に立った時に生じる感覚に支えられた身体を、その光景と共に『輪郭が曖昧なモノゴト』としてジックリ感じとってもらえる、音(オト)と 身体(カラダ)のコラボレーションを企画してみようと思いました。 場と生き物とモノとの関係性から派生してくる 感覚の世界を共有できる時間 を紡ぎ出したいのです。その際、僅かな約束事を互いの心に留め置きながら、インプロヴィゼーションの手法によって、ジャンル分けを超えた まるまる『身体事』を展開したいと思っています。これまでも、上記のコンセプトを踏まえた上で 独自の方法論で感覚の風を送り届けてくださる パフォーマンスアーティスト・ミュージシャンの方々に 二回連続で御協力いただいて、じっくりと『身体事』の探求を深めてまいりました。二回連続で実施した直後に、三回目のコラボレーションの場面がビジュアルとしてイメージでき、その環境を逆に探してみようと思い始めたりもしています。そんな流れの中で、2017年(6/2, 12/1)は 是非 山㟁直人 さん をお迎えして、場と身体の内外とに拡がる感覚に支えられた『身体事』によるコラボレーションを実施し、終演後には 一種独特な風が感じられる空間とカラダ、日常では 見えにくい&聞こえにくい 気配の立ち上がり を、多くの方に味わっていただきたいと思っています。また、日常とは違う感覚の世界が拡がり、意識が向かう先に感じ取られるものを “感覚の種”として皆さんにお持ち帰りいただき、その芽吹きを楽しみ、日常や世界を味わい返す切掛けにして頂けたらなあと考えています。

 また、感情やイメージへの共感によるものではない出会いの可能性を目指して、コラボレーション(セッション)における身体の在り方についても、時間はかかると思いますがシリーズを通して探りたいと思っています。

どうぞ宜しくお願いします。

喜多尾 浩代

 

 

 

photo by naoKW

 

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